地域での再生可能エネルギーの活用法を学ぶ、“たかしまエネルギーフォーラム”が開催されました!

エネルギー

10/27(土)に“たかしまエネルギーフォーラム”が開催されました。

 

長野県から“地域政策デザインオフィス代表理事”の田中信一郎さんをお迎えし、「地域のエネルギー戦略はこう作る」と題して基調講演をしていただきました。

 

後半は、県のエネルギー政策課の中嶋洋一さんにもご参加いただき、地元パネラーの“薪来歩”池田さんと私の4人でパネルディスカッションを行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のフォーラムの要点は、

  • 再生可能エネルギーを地域が主体となって利用することで、地域経済をうるおすことができる。
  • そのような地域を作っていくためには、行政がしっかりと外部ではなく地域内の利益を守るための仕組みを作ること。
  • また、熱い情熱を持ったリーダーとその想いに賛同し、ともに行動してくれる仲間の存在が必要不可欠ということ。

このような内容のお話を聞くことができました。

 

目先の利益より、将来的な利益を優先する。

田中さんの講演では、住宅性能や健康面のことをおりまぜながら、賢く買い物することで長い目で見て経済的にも環境的にも健康的にもメリットのある暮らしを手に入れることができるということをお話しいただきました。

 

例えば、価格が6万円の冷蔵庫Aと10万円の冷蔵庫Bがあったとします。

 

この情報だけなら多くの人がAの冷蔵庫を選択すると思います。

 

ですが、最近では省エネ性能や年間電気代などの表示があり、仮にAの冷蔵庫は年間電気代2万円、Bは1万円だったとすると、4年で元が取れるのでBの冷蔵庫を選ぶ人が多くなります。

 

同じように新築やリフォーム時に、省エネ・断熱性能がそこまで良くなくて年間光熱費が20万円の物件Aと、省エネ・断熱性能が良く年間光熱費10万円の物件Bがあったとします。

 

このAとBの本体価格の差が200万円なら、単純計算で20年で元が取れることになります。

 

だいたい30年とか35年ローンを組んで、その期間は住み続けると考えると十分コストメリットはあるのですが、現状は初期費用を抑えるためにAの物件を選ぶ人が多いようです。

 

ここで、200万円の差額と年間光熱費の差額のお金がどこに流れているのかを考えると、200万円はその工事をしてくれた工務店の収益、光熱費は例えば暖房が灯油ストーブだとしたら毎年10万円の差額は中東やロシアといった産油国の収益と考えることができます。

 

つまり、Aの物件を選んだ場合、工務店の収益は200万円減り、産油国の収益は毎年10万円上がる。30年住み続けたとすると300万円のプラス。

 

一方、Bの物件を選んだ場合、工務店の収益は200万円上がり、産油国の収益は毎年10万円下がる。30年で300万円ダウン。

 

日本の経済のためにどちらを選択するべきかは一目瞭然ですね。

 

だいぶマジメな話になりましたが、こんな感じで目先の利益より長期的な将来の利益をちゃんと考えることで、自分も周りもハッピーになれるよ、ということです!

 

そこから発展して、再生可能エネルギーを地域利用、さらには都市部に売ることで地域経済をうるおしていくことができるということをお話しいただきました。

 

“再生可能エネルギー、エコ”といったキーワードから“節約、我慢、慈善活動”といったイメージをいだく方も多いと思いますが、そうではなくて、選択しだいで無理せず普段通りの暮らしのままで家計に優しくエコな生活が送れ、再生可能エネルギーもビジネスとしてしっかりと戦略を立てればちゃんと稼ぐことができます。

 

その戦略として、行政が外部企業ではなく地域内の企業の利益をしっかりと守るための条例を定めていくことが必要不可欠だとのことでした。

 

今は、地方の資源を利用して都市部の企業が儲けているのが現状ですが、それを地域で利用し儲けることができる仕組みを行政と民間が連携して作っていくことで地域の利益を最大化し、エネルギー的にも経済的にも自立した地域を作っていくことができる。

 

グローバルな世の中だからこそ、“ローカル”がしっかりと自立していることが大切だと感じました。
そんな自立した魅力ある“ローカル”が全国各地に広がっていく、それが日本の理想的な将来像じゃないかと個人的に思いました。

 

滋賀県では“エネルギービジョン”を策定し、持続可能な社会の実現に向けて動き出しています!

後半のパネルディスカッションでは中嶋さんが県内の取り組み事例も紹介しながら、会場内の疑問にお答えくださいました。

 

滋賀県では“しがエネルギービジョン~原発に依存しない新しいエネルギー社会の実現に向けて~”と題して、省エネや創エネ、エネルギーの効率的な利用の推進をはかっています。

 

県内のそのような取り組みを行っている企業や自治体、大学などの事例をたくさん紹介しながら、田中さんとともに実際にそうした動きを作っていくための実践的な戦略をお話いただきました。

 

私も少しではありますが、これから取り組んでいくバイオディーゼル事業の展望などをお話させていただき、それについてのアドバイスもいただけたので、とても有意義な時間でした!

 

ただ、高島市ではまだまだそういった取り組みがあまり進んでいないのが現状で、先進的に取り組んでいる他の自治体を羨ましく思う気持ちもあります。

 

しかし、講演会の前に田中さんと高島市にある資源を発掘してもらうために市内を巡っているときに、「ポテンシャルは結構高い。」という嬉しいお言葉もいただきました。

今はまだそのポテンシャルを活かしきれていませんが、その分、伸びしろは大いにあるということなので、ポジティブに考えて今後、私自身も精力的に取り組んでいきたいと思います!

 

まとめ

田中さんの講演とパネルディスカッションを通して、今回のフォーラムの内容をまとめると以下のようになります。

 

  • 再生可能エネルギーは地方こそたくさんの資源を持っているので、それを地域が主体となって利用することで、その地域の成長産業になり地域経済をうるおすことができる。
  • 目先の利益に惑わされることなく、将来に長期的に利益が出るような選択を取ることで、自分や地域にとって最良の結果をもたらすことができる。
  • そのような地域を作っていくためには、行政側の仕組みづくりと、民官問わず熱い情熱を持ったリーダーとその想いに賛同し、ともに行動してくれる仲間の存在が必要不可欠。

 

今回のフォーラムでは、地域が主体的に動くことで地域の利益を大きく膨らませることができ、それによって地域が自信を持ってさらに好循環を起こしていけるようにするための仕組みづくりを学ぶことができました。

 

高島市でもこれからそのような動きをどんどん出していきたいと希望が湧いてくる内容でした。

 

橋本燃料もその一翼をになえるよう、尽力していきたいと思います!

 

 

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